情報を伝える順番

あやぞう(金子あや)

2012年07月15日 22:55

こんにちはー

小さな会社の情報発信に役立つを内容をお届けしているあやぞうです。

しず旅というサイトを運営しています。



2011年の3月に出来た若いサイトです。

このしず旅というサイトでは日帰りや宿泊旅行の際に旅行の行程に組み込めるアウトドア体験だったり、

クラフト体験だったり、郷土/文化体験だったり・・・掲載しています。

それで、このサイトはカレンダーから実際予約できるんです。

えー、詳しくはしず旅を一度ご覧いただきたいのですが、

http://shizutabi.jp/

各体験にはタイトルがついています。

このタイトル、楽しさを伝えようとするあまり、なんの体験だかわからなくなっているケースがあります。

「夏のどきどき 伊豆の涼しい高原でファミリーとヒルクライム」

まあこれは例えばですが

すごい気持ちがよくわかるんです。

あと、こちらの思いを伝えすぎる

「内閣府と共同でやっているプログラムです。過疎化が進む●●市では・・・」

みたいな

これ、お客さんの知りたい情報とは違うような・・・。

ビジネスマナーの検定「もしもし検定」で昔出た問題なんですが、

【問題】
ユーザ百貨店の中野、練馬の両店では、店舗の改装に伴う在庫一掃セールを来週(3月10日)、1時から5時までの間で行います。そのことを店内放送するのに最も適切な言い方はどれですか。次の中から1つ選びなさい。

1当店の中野店と練馬店では午後1時から5時まで、来週3月10日水曜日、店舗改装工事に伴う在庫一掃セールを行います。

2午後1時から5時まで、当店の中野店と練馬店で、来週3月10日水曜日、店舗改装工事に伴う在庫一掃セールを行います。

3当店では、店舗改装工事に伴う在庫一掃セールを行います。行うのは中野店と練馬店で時間はいずれも来週3月10日水曜日、午後1時から5時となっています。

4当店の中野店と練馬店で、店舗改装工事に伴う在庫一掃セールを行います。来週3月10日水曜日、時間はいずれも午後1時から5時です。

※2010.5月号 テレコムフォーラム掲載問題(2010年3月3級試験より)


これわかりますか?






答えは






解説は



情報を伝えるときに大事なことは、まず「何の話か」を伝えることです。それによってお客様は自分に関係がある話かどうか、もっと詳しく聞きたい話かどうかを判断します。つまり、在庫一掃セールの話だと分かってはじめて、興味があればどこの店で何時からという詳しい情報を聞こうということになります。時間や店名を先に言われても何の話か分からなければ真剣には聞いてもらえません。つまり伝わらないのです。そのことを押さえれば、自ずと正解が分かるはずです。
店名と時間を先に言っていますね。そのため、在庫一掃セール!よし行ってみよう!と思ったときにはもうどこでいつなのかの情報は消えています。
これも同じく時間と店名を先に言っています。
店舗改装に伴う在庫一掃セールの話しです、ということを先に言っていますね。セールに関心のある人は、ここで耳をそばだてて聞きますから間違いなく伝わります。
在庫一斉セールの前に、店名を伝えています。やはり間違えて他の店に行くお客様もいるかも知れません。
このように、何から伝え、どの順に伝えるか、というのを「話の組み立て」といいます。
聞き手に分かってもらうためには、何をどの順で伝えるかは大変大事なことです。
ここでしっかり押さえておきたいことは「書きことばの順番と話しことばの順番は基本的に違う」ということです。書きことばは前に戻って何度でも読み返し確認できますが、話しことばは、聞いた途端に瞬時に消えてしまうのです。ですから、電話で伝えるときには、元の書いた資料をそのままの順で伝えるのではなく、組み立てなおすことが必要です。
その基本は、聞き手の関心、興味をよく考えて、「聞き手が知りたい順に伝える」ことです。
従って、3 が正解です。


なんだかすごく納得しました。







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